雨の日のポートレート撮影では、PLフィルターが1枚あると 表現の幅が広がります。透明傘越しに人物を撮影する場合、角度によっては周囲が映り込んで人物が見えにくくなることも。PLフィルターで反射を調整することで人物の表情を浮き上がらせ、より情緒的な1枚に仕上げます。
PLフィルターを使うと、透明傘への映り込みを取り除くことができるので、 傘越しの人物を適度に見せることができます。どの程度表情を見せるかは、PLフィルターを回転させて反射量を調整します。
ONE POINT
金属面と鏡の反射は取り除けない
PLフィルターが反射を取り除けるのは、透明傘やガラス面、水面など。金属面や鏡で反射した光は取り除くことができません。
TRUE COLOR CPL
偏光膜からコーティングまで全てを一新して色かぶりを解消したPLフィルター。従来の偏光膜は波長域が 400~480nm付近の紫色や青色の光が吸収されてしまいます。青成分がカットされることで、黄緑色の色被りとして写真に現れてしまう課題がありました。新開発の偏光膜は可視光全域における透過・吸収の均一化を徹底的に突き詰め、各波長の透過率(吸収率)の差を極めて小さくすることにより、ニュートラルな色再現にも成功しました。