4. ナチュラルナイトフィルター

ナチュラルナイトフィルターとは?

ナチュラルナイトフィルターは、人工的な灯による光害をブロックします。光害は、多くの場合オレンジ色や黄色で水銀灯やナトリウム灯により引き起こされます。

夜の都市風景や、町の近郊における星景写真で光害を取り除く用途に最適です。

1段から1.5段程度の減光効果があります。

(左)フィルター非使用 (右) NiSi ナチュラルナイト / Photographer : Eric Rousset

(左)フィルター非使用 (右) NiSi ナチュラルナイト / Photographer : Alex Conu

効果的な使用方法

ナチュラルナイトフィルターは、すべてのサイズのNiSiフィルターホルダーで利用できます。

都市風景で使う場合、フィルターの減光効果を考慮に入れてシャッタースピードを調整する必要があります。後からホワイトバランスを調整することができるように、RAWで撮影することをお勧めします。色温度と色かぶり補正を調整して、最適なバランスを見つけ出しましょう。HSLスライダーを使用して赤のバランスを調整するのも有効です。

星景写真で使う場合も同様に、フィルターによる減光効果に注意してください。天の川を撮影する場合など、ISO3200ぐらいの高感度でもあまりノイズが目立たないセンサーを搭載したカメラの使用を推奨します。このフィルターは光害を放つ町の近くで使用した場合に特に有効です。ホワイトバランスやHSLスライダーは、都市風景の場合と同様に調整してください。

(左)フィルター非使用 (右) NiSi ナチュラルナイト / Photographer : Andrew Code

光学特性評価試験

光学特性評価試験 結果報告書より一部転載します。報告書の詳細は、下記のボタンからご覧いただけます。

「セリック株式会社製・人工太陽照明灯( Standard Diffusing Reflector )型式:XC-100」の分光放射輝度
工太陽照明灯XC-100は、自然太陽光に近いブロードな分光分布を示すことが分かる。

「 ナチュラルナイトフィルター 」を通過した光の分光放射輝度
ナチュラルナイトフィルターは、510nmから540nmおよび 570nmから600nm付近の波長域の光に対して効果的に抑制し、特に 570nmから600nm付近の波長域の光に対しては、極めて高い遮断性能を有することが分かる。

■考察
●日本国内では、夜間の道路照明として、低圧ナトリウム灯と水銀灯が広く用いられている。低圧ナトリウム灯はD線と呼ばれる約589nmの輝線スペクトルであり、それ以外の波長成分は殆ど含まれていないため、発光色がオレンジ色に見える特徴があるが、ナチュラルナイトフィルターは、この低圧ナトリウム灯の光に対して極めて高い遮断性能が認められる。また水銀灯の輝線スペクトルにおいても、一部効果的な抑制効果があると考察する。

●尚、ナチュラルナイトフィルターを使用する際の注意点として、510nmから540nmおよび570nmから600nm付近の特定波長域の高い遮断性能により、使用するデジタルカメラによっては、マゼンタ系の色調に色被りする懸念がある。その場合、撮影のときにホワイトバランスを調整するか、もしくは現像の際に色被り補正を用い、適宜適正な色味に調整する必要がある。