望遠レンズ用「クローズアップレンズ NC キット」発売
APO設計により、色収差を極限まで補正 色のにじみを抑え、シャープで解像感の高いマクロ撮影を可能に
光学機器・レンズメーカー NiSI Filters(本社・珠海市川富光学技术有限公司)は、レンズのフィルタースレッド(フィルター径)に装着するクローズアップレンズ「クローズアップレンズ NC キット」を発売しました。
「クローズアップレンズ NC キット」は、望遠レンズに取り付けることで最短撮影距離を短くし、マクロ撮影を可能にします。焦点距離70mm 〜 300mm(フルサイズ換算時)のズームレンズ/単焦点レンズで、ワーキングディスタンス22cm〜30cmでの撮影が可能となります。
レンズには、高品質の望遠レンズやマクロレンズで採用されている特殊低分散ガラスを使用したAPO(アポクロマート)設計を採用。色収差を極限まで補正することで、細部における色のにじみを抑え、レンズの描写性能を損なうことなく、シャープで解像感の高いマクロ撮影を可能にしました。
本体のフィルタースレッドは77mm、付属のアダプターリングで、72mm、67mmに対応します。
画質劣化の原因となる色収差を補正するAPO(アポクロマート)設計
望遠レンズや、本レンズのように2枚以上のレンズを組み合わせた製品では構造上、色収差が発生します。レンズの品質は、この補正のレベルに応じてアクロマート(AC)、セミアポクロマート、アポクロマート(APO)に分類されます。赤、青の2色を補正したのがAC、紫を含めた3色を補正したものがAPOと呼ばれ、ACは普及価格帯のクローズアップレンズなどに、APOはハイエンドの望遠レンズやマクロレンズに採用されています。
本レンズではAPOを採用し、色収差を極限まで補正。色のにじみを抑え、レンズ本来が持つシャープな解像感を保ったまま、本格マクロ撮影に対応できる製品を目指しました。
70mm〜300mmのズームレンズ/単焦点レンズで、ワーキングディスタンスを22〜30cmに
推奨レンズは、焦点距離70mm〜300mmのズームレンズ/単焦点レンズ、装着時のワーキングディスタンスは、被写体から22-30cmとなります。マクロ倍率は、焦点距離200mmのレンズでおおよそ1:1となります。
撮影サンプル
※画像をクリックすると拡大します。
(1)マクロ倍率
200mm / photo: Ross Hoddinott
200mm+クローズアップレンズ / photo: Ross Hoddinott
焦点距離200mmのレンズで、倍率はおおよそ1:1となります。
(2)絞り値について
130mm f/8+クローズアップレンズ / photo: Shikhei Goh
200mm f/11 +クローズアップレンズ / photo:David Chambon
シャープさを保った撮影を行うために、絞り値は、f/8 – f/16を推奨します。
(3)シャープネス
165mm+クローズアップレンズ / photo:Alberto Ghizzi Panizza
165mm+クローズアップレンズ・100%ズーム / photo:Alberto Ghizzi Panizza
撮影画像を100%まで拡大してみても、細部までにじみを抑え、解像感を損ないません。
「クローズアップレンズ NC キット」製品構成・価格
- クローズアップレンズ (フィルタースレッド77mm)
- 72-77mm アダプターリング
- 67-77mm アダプターリング
- ポーチ
メーカー希望小売価格(税込み) ¥16,680
ウェブサイト:https://nisifilters.jp/products/close-up-lens