【開催レポート】長時間露光ワークショップ「ND32000で新しい世界が見えてくる」
開催レポート
講師:米津 光+長瀬正太
長時間露光セミナーの中上級編、米津光+長瀬正太の師弟コンビで実施したセミナーの模様をレポート。大洗海岸の鳥居というメジャーな被写体を、どう表現するのかという講師から参加者への投げかけがテーマ。結果、参加者の方も新たな表現の可能性を感じていただけたようです。
参加者の作品より(撮影:関沼正幸さん)
セミナーは、米津さんによる長時間露光撮影の概要のレクチャーからスタート。半世紀にも渡る経験から導き出されたノウハウを、作例を交えながら解説します。
その後、撮影ポイントである浜辺へ降りてセッティングの実践的な解説。露光中にぶらさないための工夫、その秘密兵器としての風よけの「傘」、「ハレ切り(ハレーション切り)」や偏光の大事さについてなどを説明。
その後、各自セッティングに入ります。
そして、ND32000が各参加者に提供され、昼間で240秒という新たな世界へ。画面左がフィルターナシ、右側がND32000を使用 (撮影:長瀬正太)
フィルターなし
ND32000
ND32000を使用した写真をレタッチし「タングステン銀残し」で仕上げた作品。
各自撮影をすすめ、昼休み。もはや恒例となったじゃんけん大会による講師の作品争奪戦。
午後からは、長瀬さんによる実践講座。撮影からレタッチまで、それぞれのポイントを解説。
みなさんそれぞれの独自性のある作品に挑戦しました。
参加者の作品
撮影:関沼正幸さん
撮影:Mさん
撮影:川崎和也さん
米津光の作品
講師からのコメント
長瀬正太
今回のWSはND32000を使った日中の長時間露光ということで、前半は体験を中心にし、後半は講師の解説と参加者自由撮影という形になりました。
結論から言うと大成功。
もう皆さんのドキドキワクワクが伝わってくるような雰囲気と、解説に聞き入る熱く真剣な眼差しに講師陣も大興奮でした。
なぜこの道具を使うのか?どうしてその絵作りをし、レタッチをするのか? やってみなければ分からないこと、気づかなければ見えないことが皆さんにも伝わったのではないでしょうか。
今回のWSをキッカケに一人でも多くの方の「次の1枚」が変わることを願っております。
米津光
5月19日 海岸の岩の上に立つ鳥居で有名な茨城県の大洗海岸で、長時間露光のWSを行いました。有名な被写体は撮影しやすい反面他の人と似た作品になりがちです。
今回はそのような場所で個性的な作品を作るためには、どのような視点と撮影技法があるかをお伝えしました。ほんのちょっとした工夫で表現が一変する事を実感して頂きました。
また従来のNDフィルターの濃度をはるかに超えるND32000が参加者全員に貸し出されるというサービスがあり、それを用いての撮影は貴重な体験となり、新たな表現の可能性を感じたと思います。
なぜこの道具を使うのか?どうしてその絵作りをし、レタッチをするのか? やってみなければ分からないこと、気づかなければ見えないことが皆さんにも伝わったのではないでしょうか。
今回のWSをキッカケに一人でも多くの方の「次の1枚」が変わることを願っております。