NiSi 100mm角型フィルターホルダー「 Switch 」発売

2枚のGNDフィルターを異なる角度で配置。画面内の複雑な明暗差を、2枚のGNDフィルターで最適化します。

光学機器・レンズメーカー　NiSI Filters（本社・珠海市川富光学技术有限公司）は、100mmシステム角型フィルターホルダーの新製品「Switch」を発売しました。
「Switch」は、2枚のGNDフィルター(グラデーションNDフィルター)を、それぞれ独立した角度で配置し、画面内に複雑な明暗差があるシーンを光学的に最適化します。
通常GNDフィルターは、画面内の空などの明るい部分と、前景の暗い部分の明暗差を整え、画面内の露出を最適化するために使用します。しかし、フィルターのグラデーション部分が直線であるため、ほぼ直線で分割された2つのエリアの明暗差の調整のみが可能です。そのため、複雑な山の稜線や、空と空を反射する湖など、複数箇所が入り組んだ明暗差をカバーすることは、1枚のGNDフィルターでは困難でした。
そうしたシーンでも、GNDフィルターを効果的に使用するために開発したのが本製品です。
GNDフィルターを2枚重ね、それぞれ360度自由に回転させることで、複数箇所の明暗差を巧みに最適化できるようになりました。
また、2枚のスロットにGNDを使用するため、メインアダプターに装着する円形フィルターに新たにNDフィルターを追加。昼間の長時間露光撮影などでも、GND2枚＋円形NDフィルターを使用することで対応できます。
本製品は、NiSi 100mmシステム製品「V6」「V5PRO」「V5」付属の82mmメインアダプターにセットして使用します。
本製品は、NiSiアンバサダーを務める風景写真家からの要望に応えて製品化しました。

サンプル撮影：
Ole Henrik Skjelstad / 風景写真家・ノルウェー在住
https://www.olehenrikskjelstad.com/

フィルター未使用

GNDフィルター2枚＋CPLフィルター使用

フィルターのポジション

フィルターなしの写真では、空と湖は明るすぎ、前景の木と地面が暗くなっています。また、太陽が画面の外左側にあるために、左上から右下にかけて、明→暗へ強い階調が目立ちます。そこで、前景に露出を合わせ、GNDフィルターの1枚目で上部の空から湖へかけての光量を調整。さらに2枚目のフィルターで、左上から差す太陽光を調節しました。また、CPLにより反射を抑え、空の青、前景もより鮮やかに本来の色が表現されています。

製品ラインナップ

NiSi 100mmシステム角型フィルターホルダー「Switch」
メーカー希望小売価格　11,880円　(税別)

https://nisifilters.jp/products/switch

100mmシステム82mmメインアダプター(V6、V5PRO、V5に付属)に装着して使用する角型ホルダースロットです。GNDフィルター、NDフィルタなど角型フィルターを2枚装着、それぞれ360度独立して回転、固定することができ、2枚のフィルターを自由な角度で使用できます。
同時に、82mmメインアダプターには専用の円形フィルターを1枚装着でき、計3枚のフィルターが使用できます。

同時発売の専用円形NDフィルターを組み合わせることで、以下の設定が可能です。
(例)

• 角型GNDフィルター2枚＋円形NDフィルター(今回同時発売)
• 角型GNDフィルター2枚＋CPLフィルター
• 角型GNDフィルター1枚＋角型NDフィルター1枚＋CPLフィルター

Vシリーズ円形フィルター　NDフィルター
メーカー希望小売価格　10.890円　(税別)

https://nisifilters.jp/collections/cfilter/#NDフィルター

100mm角型ホルダーシリーズ(V6、V5PRO、V5)共通の専用円形フィルターに、NDフィルターを追加。ND8(3 stops)、ND64(6 stops)、ND1000(10 steps)、ND32000(15 steps)の4種類を発売しました。

関連製品

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