ブラックミストと夜の街明かりでポートレートを撮る

「夜の街でのポートレートを映画のような雰囲気で仕上げたい」そんなときに力になってくれるのがブラックミストです。ブラックミストを使うことで街明かりが優しく拡散され、また暗部が持ち上がることで全体のコントラストが落ち着き、映画のような雰囲気に仕上がります。今回は、ストロボなどの照明機材を使わずに街明かりのみで写真と映像を撮影しました。照明機材を使わずに撮影を楽しみたい方なども是非参考にしてみてください。ブラックミストは1/4を使用しています。

BEFORE

AFTER

比較してみるとハイライトを優しく拡散し、シャドウを持ち上げることで全体のコントラストが落ち着き、映画の世界のような作品に仕上がりました。映画のようなしっとりとした空気感の描写はレタッチのみではなかなか難しいこともあるので、映画のような雰囲気に仕上げたいという場面でブラックミストは力になってくれます。
逆光の条件下でよりその効果を強く感じることができますが、下記の作例は、街灯のみを利用し、順光で撮影しました。ピント面のシャープさを損なわずにハイライト部分を中心に全体にミストがかかったような雰囲気に仕上がりました。照明機材を使わずに撮影しましたが、街灯の光をふわっとにじませることで優しい印象に仕上げることができました。夜の街灯での撮影時に明暗のコントラストが強いと感じた場合に使ってみるのもおすすめです。

ハイライトやシャドウの調整はせずに、カラーグレーディングのみをしました。車のライト、ピント面などを是非ご覧ください。日常のワンシーンを映画のような雰囲気に仕上げることができました。1/4を使用。より効果を強くしたい場合は1/2、弱くしたい場合は1/8と調節可能です。

肌の印象を優しく仕上げる、レタッチのできない動画撮影時にもおすすめ

上記の順光の作例も合わせて、参照してほしいのですが、ブラックミストを使うことで肌の印象をふんわりと写し出すことができます。肌のトーンを優しくし、顔の陰影テカリを抑え、毛穴など細かな部分のレタッチの手間を減らすことができ、撮って出しで優しい印象に仕上がります。動画撮影時など後から肌レタッチが難しい場面でも重宝します。メイクさんがいない日常のシーンの撮影時などにもぜひ使ってみてください。