クローズアップレンズでマカロンを撮る
料理やスイーツの撮影では、テーブルセッティングの様子がわかる引きの写真と、素材のディテールを美味しそうに見せる寄りの写真があると表現の幅が広がります。お気に入りのレンズで寄りも撮影したいけれど、最短撮影距離が長くてあまり寄れない場合は、クローズアップレンズをつけることで、レンズの描写性能を活かしながらグッと素材に近づいてマクロ撮影をすることができます。
マカロンとクッキーサンドを、柔らかさとシャープさを兼ね備えた描写をするCarl Zeiss Planar T* 85mm F1.4で撮影。全体のテーブルコーディネートを撮影したあと、上手にマカロンができた目安とされるレース状の「ピエ」をアップで撮りたいのですが、最短撮影距離が1mなのであまり寄ることができません。そこでクローズアップレンズを装着してカメラの位置を焼き菓子に近づけ、ピエの部分に寄って撮影しました。Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4のレンズ性能を活かしたままマクロ撮影ができ、目の前に焼き菓子があるような臨場感のある描写ができました。
F8〜F16まで絞る
クローズアップレンズはやや絞って撮影するのがおすすめです。マクロレンズ同様、絞りを開けすぎると輪郭がボケ始めるので、被写体全体を描写したい場合はF8〜F16程度まで絞りましょう。ここではF5.6でもやや輪郭がボケたので、F8まで絞っています。絞ると露出が暗くなるので、自然光が十分ではない室内の撮影では、定常光やストロボを使ったライティングをして十分な光量を得ることをおすすめします。
クローズアップレンズ NC キット
単焦点またはズームレンズに取り付けることで最短距離を短くし、マクロ撮影を可能にするクローズアップレンズ。小口径レンズ用の58mm径と、大口径レンズ用の77mm径の2モデルをラインナップ。特殊低分散ガラスを使用し色収差を極限まで補正することで、細部における色のにじみを抑え、元レンズの描写性能を損なうことなくマクロ撮影を可能にします。
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