NDフィルターで関山大滝を撮る
滝の撮影ではシャッタースピードを変えることでさまざまな表現方法を楽しむことができます。AFTERの作例のように滝を滑らかな絹糸のように写すために必要なことが「スローシャッターで撮影をすること」です。しかし、日中にスローシャッターをすると白飛びしてしまう恐れがあるため、露出の調整が必要になってきます。そんな時に光量を調整できるNDフィルターが力になってくれます。
- 使用フィルター:SWIFT FS NDキット(8+64+1000)
- ロケーション:関山大滝は、山形県東根市関山にあります。午前中に撮影。
まず、NDフィルターを使わずにF値を8、ISO100で撮影した場合、シャッタースピードの設定が1/100秒が適正露出であり、これ以上シャッタースピードを遅くすると白飛びしてしまい、滝を絹糸のように写すことが難しい状況でした。F値を調整して、シャッタースピードを遅くしても良いのですが、回析現象により画質の低下を招くおそれがあります。
そこで、役立つのがNDフィルターです。AFTERの作例では、ND(今回は、FS ND64)を使用し、シャッタースピードを1/100秒から4秒まで落とし、滝を滑らかな絹糸のように写しました。
落下面と比較的して水流が穏やかな滝の上部も滑らかに写したかったため、シャッタースピードを4秒に設定しましたが、おおよその目安として1/6秒ほどで絹糸のように写すことができます(下記ONE POINT参照)。
落下部分に加え、上部が滑らかになるようにシャッタースピードを調整。
滝全体を滑らかな絹糸のように写すために必要なシャッタースピードは水流の速さなどによって変わってくるため、光量を調整できるSWIFT FS NDキットも持っておくとさまざまな条件に対応できます。
滝の落下面を絹糸のように写すためのシャッタースピードの目安は「1/6」秒
比較的水流が穏やかな落下面を寄りで撮影しましたが、おおよその目安として「1/6秒」以上、シャッターを開け続けておくと綺麗な絹糸のように写すことができます。シャッタースピード「1/15」秒では、滝の下部を比較すると絹糸のようになっておらず、全体として見た時に絹糸と呼ぶには中途半端な印象です。
撮影地の明るさなどの条件によって「1/6」秒より遅いシャッタースピードを確保することが難しい場面もあるため、露光量を調整できるNDフィルターを持っておくと初めての撮影地でも安心して撮影に臨めます。
SWIFT FS NDキット(8+64+1000)
「FSND(フルスペクトラムND)」と、NiSi独自のクイックマウントシステム「SWIFT」の2つのイノベーションが統合された究極のNDフィルターです。FSNDは紫外線(UV)から赤外線(IR) 領域まで全波長において均等に光を吸収するため、高濃度のNDでも色被りがありません。
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