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NiSiフィルターガイド Vol.8 初夏の滝はFS NDで幻想的に写し出す

低速シャッターで白糸のように

NiSiフィルターガイド Vol.8 初夏の滝はFS NDで幻想的に写し出す

目次

はじめに

こんにちは、フォトグラファーの上田晃司です。
今回はNiSiフィルターガイドVol.8になります! Vol.8では、前回のVol.7でご紹介したNiSiフィルターのFS NDというフィルターを駆使して、滝や渓流を撮っていきたいと思います。
今回の撮影場所は、千葉県の田代滝という滝です。美しい滝で、都心からも2時間ほどで行ける絶好の撮影スポットになっています。しかも、駐車場も近くて非常にアクセスしやすい場所です。

シャッタースピードによる滝の写り方の違いを知ろう

ではさっそく、今回のテーマである滝や渓流を撮る方法をご紹介していきたいと思います。
結論からいえば、滝や渓流を撮影する上で重要なのが、シャッタースピードです。シャッタースピードによる水の流れの変化をいかに生み出すかがポイントになります。今回撮影した日は曇りで、そもそもシャッタースピードが遅くなりがちだったのですが、より遅いシャッタースピードにすることで、滝をダイナミックに撮っていきたいと思います。
本題のFS NDを使って作品を作っていく前に、まずはシャッタースピードによる水の流れの変化について理解することから始めましょう。
基本的にシャッタースピードが速くなればなるほど、滝つぼに流れ落ちる水は止まります。一方、シャッタースピードが遅くなればなるほど、滝つぼに流れ落ちる水はブレていきます。
言い換えると、Aいう地点からBという地点まで水が落ちる時間が長ければ長いほど、大きくブレるということですね。
それでは、ブラせばブラすほどいいのかというと、そんなことはありません。ブレのバランスをイメージすることが大事です。
以下は滝をシャッタースピード1/1000秒〜1/4秒で撮影した比較写真です。水の流れがどのように変わっていくかを見てみましょう。ちなみにこの1/4秒は、このシーンで、NDフィルターなしで白飛びしないギリギリのシャッタースピードということです。この数値は天気やその場の環境によって変わってきます。

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【1/1000秒】撮影データ:SS:1/1000秒 F値:8.0 ISO:6400 EV:+0.33 WB:晴天 焦点距離:24mm(35mm判換算)

DSC_0009_kakudai.jpg__PID:fe57c608-4f0f-4c32-9d24-fd5387332d23

【1/1000秒 一部拡大】速いシャッタースピード。水しぶき一つ一つまで止まっているのがわかる

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【1/500秒 一部拡大】1/500秒も十分速いシャッタースピード。水はほぼ止まっている

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【1/125秒 一部拡大】これくらいのシャッタースピードから少しずつブレ始めているのがわかる

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【1/60秒 一部拡大】ブレが感じられるようになってきた

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【1/30秒 一部拡大】1/60秒よりもブレが大きくなっているのがわかる

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【1/8秒 一部拡大】白糸の滝のようになってきた。かなりいい感じ

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【1/4秒 一部拡大】1/8秒よりも水の流れが伝わってくる

ここまでがNDフィルターがない状態で撮影できるシャッタースピードです。もちろん、F値をもっと大きくすれば、さらにシャッタースピードを遅くすることはできますが、F値を大きくしすぎると回折現象によって解像感が失われていきますので注意が必要です。こういったシーンの場合、F8くらいがオススメかなと思います。

【基本編】滝の撮影でFS NDはマストアイテム

ここからは、実際にFS NDを使って滝を撮影していきます。
Vol.7でもご紹介したとおり、FS NDはNDフィルターのラインナップの一つです。FS NDがどのような製品なのかは、ぜひVol.7をご覧ください。

SWIFTシステムを採用しているFS NDは、滝や渓流といった場での撮影に有効です。
滝や渓流の場は、水はもちろん岩場も結構ありますよね。通常のフィルターであれば、フィルター枠を回して取り付けたり、取り外したりします。つまり、フィルターから手を離す瞬間があるわけですね。その際に誤って落として汚してしまったり、最悪の場合壊れてしまったりすることがあります。一方で、SWIFTシステムは被せて押し込むだけなので、足場がしっかりしていないシーンでも楽に取り付け、取り外しができます。落とすリスクを軽減できることもFS NDの魅力の一つといえるでしょう。
さらに、三脚やリュックにフィルター用のポーチをつけることができるのも大きなメリットです。平らな場所が少ない滝の周りは地面にものを置くことが難しいので、もちろん外したフィルターの置き場もないわけです。多くの方は苦肉の策でポケットに入れるなどしていますが、そうするとフィルターに汚れがつきますし、鍵や小銭を入れている方はフィルターを傷つけてしまいます。しかし、フィルターポーチは三脚に取り付けることができるので、フィルターを素早く、そして安全にしまうことができます。また、ポーチは最大7枚収納できるので、使ったフィルターをポーチにしまって別のフィルターをサッと取り出すことも可能です。

三脚に固定できるフィルターポーチは安全にフィルターの出し入れができる便利なアイテム

長秒露光で水面を幻想的に表現

では、ここからはFS NDをつけて、もう少しシャッタースピードを落として撮影する方法をご紹介します。
いきなり本番ではなく、ご自身がどれくらいのシャッタースピードがいいか、そのシャッタースピードを得るにはどのFS NDをつけるといいのかなどを確認するところから始めましょう。
まずは、フィルター枠がブルーのND8を使って撮影します。これは3EV落とせるものになります。

FS ND8

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先ほど設定したシャッタースピードが1/4秒だったので、ここから2秒まで遅くすることができます。

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【2秒 FS ND8を使用】撮影データ:SS:2秒 F値:8.0 ISO:64 EV:- WB:晴天 焦点距離:24mm(35mm判換算)
2秒になるとかなり水の流れが感じられる

結構ドンピシャかなと思うくらいいい感じですね。ではもう一つ、より濃度の濃いグリーンのND64を使って撮影します。

FS ND64

fsnd64__PID:631bea51-be1d-4092-8c57-eb151c4ef58b

これは6EV落とせますので、2秒からさらに3段、つまり15秒まで遅くすることができます。

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【15秒 FS ND64を使用】撮影データ:SS:15秒 F値:8.0 ISO:64 EV:- WB:晴天 焦点距離:24mm(35mm判換算)
滝の流れは当然だが、水面もフラットに表現された

露光時間が15秒になると、滝の流れは完全にブレていますね。注目していただきたいのが、滝つぼの水面の部分です。波と波を打ち消し合ってフラットに表現され、人間の目では見ることができない幻想的なイメージになりました。撮影する前は、15秒の露光はちょっとやりすぎなんじゃないかと思いましたが、いい写真になりました。
それでは、さらに濃いNDフィルターを使ってみましょう。ゴールドのNDフィルターは、ND1000です。

FS ND1000

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これは、10EVまで落とすことができます。すでに6段まで落ちていますので、プラス4段落とすことができるわけですね。つまり、シャッタースピードを先ほどの15秒から720秒まで落とすことができるというわけです。ただし、カメラの機種によってはバルブ以外でそこまで長時間露光できないものもあるので、ご自身のカメラが何秒まで設定できるかを確認しておくとよいでしょう。

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【720秒 FS ND1000を使用】撮影データ:SS:720秒 F値:8.0 ISO:64 EV:- WB:晴天 焦点距離:24mm(35mm判換算)
FS ND64と比較すると、水面がよりフラットになっているのがわかる

上の写真を見てみると、滝つぼの水がすべて打ち消し合ってシルクのようにスムーズになっているのがわかるかと思います。15秒でも十分打ち消し合っていましたが、700秒を超えると、すべてがフラットになるというのがわかりますね。
決して720秒がおすすめというわけではありませんが、こういった世界も表現できるということを覚えておいていただければと思います。実際のリアルなところで見てみると、滝の水の流れ、水面などのバランスが大事で、筆者の好みとしては、シャッタースピード2秒、または15秒あたりがちょうどバランスのいいシャッタースピードかなと思います。720秒の露光時間になると、1枚撮るのに相当な時間がかかってしまうので、ある程度の時間で撮ることを目指すほうがよい、というのも理由の一つです。
また、この日はそれほど風が吹いていなかったので、写真上部に見える木々はそんなに揺れていませんでしたが、撮影してみて木々がブレているのが気になるようでしたら、1秒や1/8秒などのシャッタースピードにするのがよいかと思います。

滝は白飛びを抑えて、暗い部分はRAW現像で調整

では、実際にこのFS NDを使って「作品」を作っていきます。
先程は少し高い位置から撮影していましたが、今度は写真に迫力を出すため、もう少し水面が入る構図で撮影をします。
事前に撮影した結果を踏まえて、FS ND64を使い、シャッタースピードを15秒にしたパターンで撮影をしてみようと思います。
今回は、24-120mmのレンズの24mm側で、絞りはF8、ISO64に設定して撮影しています。
ちなみに、滝だけではなく、少し緑を入れることもポイントです。

緑を入れると初夏を感じられる一枚になる

さて、以下の写真が実際に撮影したものです。写真を確認してみると、滝の部分が少し白飛びしているのがわかると思います。これは滝と周囲との間で輝度差があるためで、滝の一部だけ明るくなってしまったのです。

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【15秒 FS ND64を使用】撮影データ:SS:15秒 F値:8.0 ISO:64 EV:- WB:晴天 焦点距離:24mm(35mm判換算)
滝の上の部分をよく見てみると白飛びしている

そこで、シャッタースピードを15秒から10秒に速めてみます。以下が10秒で撮影した一枚です。シャッタースピードが速くなったので、滝の白飛びは抑えられたものの、周囲はやや暗くなっています。そういうときは、RAW現像時に明るくなるようにするとよいでしょう。

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【10秒 FS ND64を使用】撮影データ:SS:10秒 F値:8.0 ISO:64 EV:- WB:晴天 焦点距離:24mm(35mm判換算)
シャッタースピードを速くしたことで、15秒と比較すると滝の周りが暗くなっている

白飛びしてしまった部分にはデータがないため、RAW現像で明るさを抑えようと思っても調整が難しいのです。それであれば、周辺が少し暗くなったとしてもRAW現像で調整できるので、白飛びを抑えたシャッタースピードになることを心がけるほうがよいでしょう。

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【10秒 RAW現像後】暗くなってしまった滝の周りは、RAW現像で明るく補正するとよい

また、広めの構図だけではなく、もう少し寄りのシーンも撮っておくと、構図にバリエーションが出ていいですね。

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【10秒 FS ND64を使用】撮影データ:SS:10秒 F値:8.0 ISO:64 EV:- WB:晴天 焦点距離:37mm(35mm判換算)
寄りで撮影すると、水の流れがよりダイナミックに感じられる

【実践編】CPLで水面の反射を抑えてクリアな印象に

次に、もうワンランク上のテクニックをご紹介します。
FS ND64から濃度が一つ明るいブルーのFS ND8にして、少しシャッタースピードを速めます。ND8にすることで、3EVシャッタースピードが速くなるので、10秒だったシャッタースピードが、大体1.3秒くらいになるかと思います。
さて、シャッタースピードが速くなったので、水面の波は15秒に比べると反射も含めて目立ってくるようになります。そこで、登場するのがCPLフィルターの、SWIFT TRUE COLOR CPLです。

SWIFT TRUE COLOR CPL

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こちらもSWIFTシステムを採用していますので、このままFS ND8の上に被せることができます。

SWIFTシステムなら被せるだけで簡単に重ね付けすることが可能だ

あとは、CPLフィルターの枠を回すことでPL効果を確認しながら撮影していきます。
CPLフィルターを回していくと水面の反射が強くなったり消えたりするポイントがあります。
以下の写真がちょうど反射が消えたポイントです。

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水面の反射が消えた

以下の写真が反射しているポイントです。

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水面の反射が出ている

CPLフィルターの枠を回すことで水面の反射具合を調整できるので、好きなところで止めるとよいだろう

では、まずは反射を完全に除去した状態で撮影をしてみます。CPLフィルターにも、減光効果があるので、それに伴いシャッタースピードも遅くする必要が出てくるわけです。CPLフィルターをつけていない状態だとシャッタースピードは1.3秒で適正露出でしたが、CPLフィルターをつけたあとは、6秒が自分にとって適正露出になると感じました。

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【6秒 FS ND8 + SWIFT TRUE COLOR CPLを使用】撮影データ:SS:6秒 F値:8.0 ISO:64 EV:- WB:晴天 焦点距離:24mm(35mm判換算)
CPLフィルターの効果で水面の反射が抑えられた

CPLフィルターの効果が入ったことで、滝つぼの水面がシルクのようになっただけでなく、反射がなくなり、下の岩とかも見えてきました。もっと透明度の高い滝つぼであれば、よりよい効果が出るので、CPLフィルターの重ね付けをぜひ試していただきたいと思います。
このSWIFTシステムは、簡単に重ね付けできる優れものですが、唯一の注意点があります。それは、重ね付けをすればするほど、フィルター枠のかさがどんどん増していき、画角によってはケラレが生じるということです。
今回筆者が使っているレンズの24mmだと2枚重ねでも問題はありませんでしたが、12mmや14mmなどの超広角レンズを使うと、徐々に周辺が暗くなるような現象(=ケラレ)が発生してしまう場合があります。そういった場合は、無理に重ね付けをしないようにしましょう。
特に暗いところだとケラレに気づかずに撮影していた、なんてこともあるので、重ね付けする前に、例えば快晴の空やどこか白い壁の前でもいいのでケラれていないかどうかのテストをしておくとよいでしょう。

おわりに

シャッタースピードを自由に変化させることで滝の表情が変わるのがわかったかと思います。もちろんカメラとレンズだけでもシャッタースピードをある程度調整できますが、より遅くしたい場合や、天気がよすぎてシャッタースピードを遅くできない場合などはNDフィルターが必要になります。
今回ご紹介したFS NDは、フルスペクトラムNDフィルターといって、色被りがほぼないフィルターです。例えば新緑あふれる、緑の強いシーンで撮影する場合は、フィルターが緑に濁っていると嘘っぽい色になってしまいますが、FS NDであればクリアで抜けのよい写真を撮ることができます。
そして、SWIFTシステムのフィルターワークが面白いところは重ね付けかなと思います。NDフィルターだけだとシャッタースピードを落とすだけですが、CPLフィルターもつけると水面の反射を除去してクリアにしたり、緑の葉の乱反射を除去することで緑をより濃く写し出したりすることができます。しかも、NiSiのCPLフィルターはTRUE COLORといって色被りが本当に少なく、色被りの少ないFS NDと組み合わせることでよりクリアな表現ができるようになります。この重ね付けのフィルターワークで、より皆さんの表現力を広げていただきたいなと思います。
そして、皆さんの中には動画を撮る方もいるかと思います。このSWIFTシステムは動画を撮る方にもオススメのフィルターで、動画を撮ったあとフィルターを外すだけで、すぐにシャッタースピードを速くしてスチール撮影ができたり、逆に濃いNDフィルターを付けてブラして撮影したり、シームレスにフィルターワークをできることが、SWIFTシステムの大きな特長だといえます。
フィルターを回しながら外すことは面倒なので、写真だけ撮って、動画はあまり撮らずに終わってしまう方も多いと思います。例えば滝など、被写体の流れがあるようなシーンで、まずは写真を撮影したあとに、音も記録できる動画を撮っておくと、記録としてもいいですし、1年間短い動画をたくさん撮って、あとで編集してつなぐだけで、自分の行った場所の音と臨場感というものも表現できるわけです。つまり、動画と静止画の切り替えが簡単に、スムーズにできるSWIFTシステムは便利で、静止画・動画を撮影する方にとって強い味方になるということです。
初夏の緑が生き生きとしてきたシーズンになってきました。FS NDとCPLフィルターなどを活用して、ぜひ皆さんの世界観を表現していただきたいなと思います。滝も渓流もシャッタースピードが変わるだけでがらりとイメージが変わりますので、ぜひトライしてみてください。
NiSiフィルターガイドVol.9もお楽しみに!


上田晃司

米国サンフランシスコに留学し、写真と映像の勉強をしながらテレビ番組、CM、ショートフィルムなどを制作。帰国後、写真家塙真一氏のアシスタントを経て、フリーランスのフォトグラファーとして活動開始。ライフワークとして世界中の街や風景を撮影。ドローン撮影や特機での撮影も得意! 近年では、講演や執筆活動も行っている。主な著書は、「写真がもっと上手くなる デジタル一眼 撮影テクニック事典101」や「写真が上手くなる デジタル一眼 基本&撮影ワザ」「ニコン デジタルメニュー100%活用ガイド」などがある。 YouTubeチャンネル「写真家夫婦上田家」でカメラのテクニックやレビューを配信。ニコンカレッジ、ルミックスアカデミー講師。

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