水面に浮かぶ睡蓮を撮影するとき、空が映り込んだり、葉に太陽光が反射して色が出ないことがあります。PLフィルターを使うことで、こうした映り込みや反射光を取り除くことができます。
PLフィルターを装着して回転させると、水面への映り込みや葉っぱの反射の量が変わります。液晶モニターやファインダーで効き具合を確認しながら、主題である睡蓮の花が際立つように調整します。
ONE POINT
水面に対して40度前後が効果的
水面に対するフィルターの角度は、40度前後がもっとも効果的です。真上から俯瞰で撮影しても反射を取り除くことはできません。
TRUE COLOR CPL
偏光膜からコーティングまで全てを一新して色かぶりを解消したPLフィルター。従来の偏光膜は波長域が 400~480nm付近の紫色や青色の光が吸収されてしまいます。青成分がカットされることで、黄緑色の色被りとして写真に現れてしまう課題がありました。新開発の偏光膜は可視光全域における透過・吸収の均一化を徹底的に突き詰め、各波長の透過率(吸収率)の差を極めて小さくすることにより、ニュートラルな色再現にも成功しました。