FILTER TIPS
PLフィルターで逆光の山を立体的に撮る

PLフィルターを使うと、葉や地面の反射を抑え、風景の奥行きや色の深みを際立たせることができます。反射光によって画面全体が白く霞みがちな逆光下では、コントラストがついて引き締まった1枚に仕上げることができます。今回は、渋峠の日本国道最高地点から芳ヶ平湿原を撮影した作例をご紹介します。
撮影場所は、太陽が正面に昇る逆光の条件下です。笹の葉や木々の反射が強く、画面全体が白っぽく霞んで見えるため、色づいた木々の発色がやや鈍く感じます。奥行き感も乏しい印象に。そこでPLフィルターを使用すると、笹の葉のテカりが消え、木々の色づきも自然で鮮やかに再現できました。反射が抑えられたことでコントラストがつき、山肌に立体感が生まれ、風景の奥行きまで感じられる描写に仕上がっています。
ONE POINT
反射を取り除き風景に視線を集中させる
逆光では、画面全体に反射が散るため視線が定まりにくく、全体の印象もぼやけがちになります。PLフィルターを使い不要な反射を抑えることで、木々の色合いが正確に引き出され、しっかりと山風景と奥行きに視線が向かいます。なお、空の青をしっかり出したいときは、順光でPLフィルターを使うと効果的。今回のような強い逆光のシーンでは、空を入れない構図にすることで木々の反射を取り除くことに集中できます。
自然な色を保ちながら、独自の偏光フィルムによって黄色の色かぶりを防ぎ、被写体の色を忠実に再現します。空の青さを深め、葉の緑を強調し、水面やガラスの反射を除去するのに理想的なPLフィルターです。
商品情報
