GNDフィルターで絶景ポートレイトを撮る
雄大な富士山を背景に人物を入れて撮りたい! でも、山と地上の輝度差が大きいと、背景が白飛びして綺麗に写らないことも。そんなシーンでは、GNDフィルターを使って山の露出を抑えることで、山と人物の両方の露出が合ったポートレイトを撮ることができます。
冬の日中、トップ光に近い半逆光の時間帯。フィルターのない状態で雪の積もった富士山を写すと、ほぼ真っ白に写ります。富士山が見えるよう露出を調節すると、今度は人物が黒く潰れてしまいます。GNDフィルターを使用して富士山の露出を下げることで、富士山と人物の両方をくっきり見せることができます。
ONE POINT
境目を自然にしたい場合はソフトがおすすめ
地平線が明確ではない風景の場合、ND部分と透明部分がくっきりしているハードGND(写真右)よりも、境目に緩やかなグラデーションがかかったソフトGND(写真左)のほうが、自然な仕上がりになりおすすめです。
ソフトGND8
GNDフィルター(グラデーションNDフィルター)は、半分だけND効果があるフィルターです。露出差の大きいシーンで、均一の明るさに近づけることができます。ここではND部分の濃度が8のものを使用しました。