ソフトフィルターで優しい光のポートレイトを撮る
今回は、アルーアソフト（ソフトフィルター）をスタジオで使用し、ポートレート撮影をしました。アルーアソフトには、光を拡散するグロー効果によって、作品の印象を柔らかいトーンに変える特徴があります。写真や映像を優しく、ソフトな印象に変えたいというときに使ってみるのがおすすめです。逆光でよりその効果が強くなるアルーアソフトですが、今回は順光の作品で比較しました。紗幕を使ったメインのライトに加えカメラのサイドから光を入れて、全体に柔らかい光が回りつつ、人物の陰影を少しつけて見せるように撮影をしました（合計2灯）。
※紗幕を使うことでストロボの一点の光が広く均一に拡散され、影が柔らかくなり、光が綺麗に回った環境で撮影が可能になります。
アルーアソフトを使うことで光が拡散され、作品を優しい印象に変えることができました。モデルの肌と布の生地に着目してほしいのですが、解像感を損なうことがなく、ソフト効果のおかげで滑らかな印象に変わりました。
今回露出合わせのISO設定以外全て撮って出しとなりますが、肌の印象が大きく変わります。ソフト効果の利用は、被写体の輪郭や立体感が損なわれ、のっぺりした印象になってしまうイメージですが、アルーアソフトでは、立体感を損なわず表現することができます。
下記に立体感がより伝わりやすい俯瞰寄りの作例も載せました。
特に鼻や輪郭に注目してほしいのですが、立体感を損なわずにソフトに写すことに成功しました。立体感を写したいプロダクト撮影、化粧品などの物撮りのなど場面でも力になってくれます。下記の化粧品を撮った記事も合わせて是非ご覧ください。
さまざまな光に合わせ、表現のバリエーションを増やす
こちらは、より効果の違いがわかりやすいように半逆光の位置（被写体のサイド後ろ）から強い光を当てた作品の比較です。今回は、強い光を当てることでより幻想的なイメージにしてみました。好みに合わせ、ソフト効果が強いと感じたら、照明を弱めることなどで調整できます。
下記は、屋外の日中の比較的太陽が高い位置にある自然光の条件下で撮影した作品です。
自然光であれば天候、太陽の位置、光の入れ方などさまざまな条件によって、ソフト効果は変わります。ソフト効果をどのように活かしたいか、光の強さ、照明機材や自然光の条件に応じ、調整しながら作品の印象を変えたり、アクセントを加えたい場面でアルーアソフトを使ってみるのがおすすめです。
Allure Soft
シャープネスを落とし被写体をソフトに描写。解像感やディテールは失わずに、やわらかな印象を写真に与えます。さらに、光を拡散して光源の周辺にハレーションを生むグロー効果は、光に広がりやアクセントを加えます。
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