PLフィルターで朝食を撮る
「せっかくライティングや撮影環境を整えたのに料理の表面や飲み物などに光が反射し、ディティールの白飛びや料理本来の色味が上手く写せない」そんな時にPLフィルターを使い、白飛びを防ぐことで、料理のディティールを細部まで写し、またハイライトによる反射をコントロールすることで本来の色味を写すことが可能です。風景撮影の水面などの反射をコントロールするPLフィルターは、身近な料理撮影でもその効果を発揮します。
主にコーヒー、たまご、ベーコン、野菜それぞれハイライトによる白い反射を除去することができています。ただ、「AFTER(効果最大)」の作例は、ハイライトをほぼ除去したせいか、たまごやベーコンに着目した時にのっぺりとした写りでシズル感が失われたように見えます。そこで、「効果を調節」した作例では、たまごやベーコンの表面の反射を適度に残してみました。適度に反射を取り除くことで料理本来の色味を引き出しながらも、シズル感を表現できました。焼き物などは表面の照りを適度に残した方が良い場面があります。
そして、飲み物の水面の反射に関して、下記により分かりやすく紅茶の比較画像を載せました。単体であるとより反射が気になることが多いと思います。PLフィルターを調整することで風景写真における水面と同じ効果が期待でき、本来の透明感を写すことができます。飲み物に限らず、味噌汁やスープなどを撮りたい場合などに使ってみるのもおすすめです。
寄って撮ってみた料理の場合、より料理の表面が目立ち、シズル感の表現が重要になってきます。効果最大の場合、せっかくの料理のつや感が台無しになってしまう場合があります。PLフィルターを回しながら、適度にハイライトを残し、シズル感を表現し、より美味しそうな作品を目指してみましょう。PLフィルターで反射をコントロールすることで表現の幅が広がります。
True Color CPL
偏光膜からコーティングまで全てを一新して色かぶりを解消したPLフィルター。従来の偏光膜は波長域が 400~480nm付近の紫色や青色の光が吸収されてしまいます。青成分がカットされることで、黄緑色の色被りとして写真に現れてしまう課題がありました。新開発の偏光膜は可視光全域における透過・吸収の均一化を徹底的に突き詰め、各波長の透過率(吸収率)の差を極めて小さくすることにより、ニュートラルな色再現にも成功しました。
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