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FILTER TIPS

GNDフィルターで空の諧調を撮る

GNDフィルターは、明るすぎる空の露出を抑え、地上の明るさとのバランスを整えることができるフィルターです。空の白飛びを防ぎながら、肉眼で見た立体感や臨場感を再現したいときに効果的です。今回は、GNDフィルターを使用して、草原の奥行きと空の繊細なグラデーションを1枚に収めた作例をご紹介します。

青から淡いピンクに変わる空のグラデーション、遠景の山並みの奥行き感、そして手前の草木の生命力を表現したいと考えて、GNDフィルターを使用しました。空に露出を合わせると地上が暗く沈みますが、GNDフィルターを用いることで空の露出が抑えられ、地上の草原や小道の石のディテールをしっかりと描写できました。結果、空と地上の明暗バランスが整い、写真全体に奥行きと安定感が加わりました。遠くの山々も階調豊かに写ることで、自然の壮大さがそのままに伝わり、その場に立っているかのような臨場感が味わえる1枚に仕上がっています。

ONE POINT

POINT① 境目は自然に馴染むようにする

GNDフィルターを使う際は、山の稜線や水平線など、風景の明確な区切りに合わせてフィルターの境目を配置するのが基本です。しかし、厳密に合わせすぎると不自然に見えることがあります。その際は、少しずらしたり、効果がソフトなフィルターを使用したりすることでより自然な仕上がりになります。

POINT② 境目の位置で視線を誘導する

境目を配置する位置によって、観る人の目線を誘導することができます。今回は手前の大きな石と草を印象づけたかったので、少し下のほうから左斜め手前が明るくなる形でフィルターを装着しました。GNDフィルターを構図作りのひとつとして意識すると、より完成度の高い表現ができます。

GND(ハーフND)フィルター

GNDフィルター(グラデーションNDフィルター)は、半分だけND効果があるフィルターです。露出差の大きいシーンで、均一の明るさに近づけることができます。角型フィルターのため、各サイズの角型ホルダー、またはJetMagに対応した角型ホルダーで使用することができます。

商品情報

GNDフィルターとは

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