PLフィルターで桜並木を撮る
桜(ソメイヨシノ)と青空を撮影する場面で、「桜と青空の色のコントラストを上手く写せない」「桜に露出を合わせるとシャドウ部の前景が黒潰れをしてしまう」そんな悩みがあります。
そんなときにPLフィルターを使うと、大気中のチリや埃による乱反射で空が白っぽく写ることを防ぎ、青空と桜を色彩豊かに写しつつ、桜の花びらの光の反射を取り除き、白飛びを防ぐことで露出の設定が調整しやすくなります。
露出の設定が上手くいかず、目で見たような鮮やかな風景を写すことができないときに使ってみるのがおすすめです。特に春は、大気中の霞が多くなる季節ですので、写真の印象を引き締めたい時に力になってくれます。
まずは、空に着目してほしいのですが、青空の色を引き出すことに成功し、白い雲の輪郭をくっきり写すことができました。PLフィルターを使わずに(BEFOREの作例参照)空の色を引き出そうとカメラ内で明るさ、露出の設定をただ下げると写真全体が暗くなり、またシャドウ部が黒潰れしてしまうおそれがあります。そして、青の色味を引き出すことで、桜と空の色味が重なることを防ぎ、淡いピンクと青のコントラストの風景を写すことに成功しました。また、PLフィルターで桜の花びらの表面や木の枝の反射を取り除くことで細部のディティールをより鮮明に写し出すことができました。
桜は、太陽光によるハイライトで白飛びしやすい被写体のひとつです。PLフィルターを使うことで、全体の露出を整えやすくなり、目で見たような彩り豊かな風景を写すことが可能になります。下記の作例は、PLフィルターを使用した別の作例です。細部のディティールをぜひご覧ください。
フィルターを回して、好みの青空の色味を探してみる
PLフィルターを使う場面で、撮影条件によっては、青空の色味が濃く出過ぎと感じる場面があるかと思います。そんなときは、PLフィルターを回し、好みの色味を探してみましょう。過去のこちらの記事も是非、ご覧ください。
True Color CPL
偏光膜からコーティングまで全てを一新して色かぶりを解消したPLフィルター。従来の偏光膜は波長域が 400~480nm付近の紫色や青色の光が吸収されてしまいます。青成分がカットされることで、黄緑色の色被りとして写真に現れてしまう課題がありました。新開発の偏光膜は可視光全域における透過・吸収の均一化を徹底的に突き詰め、各波長の透過率(吸収率)の差を極めて小さくすることにより、ニュートラルな色再現にも成功しました。
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