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フィルターの種類と効果

GNDフィルター作例

明暗差をコントロールしてワンランク上の表現へ

ミディアムGNDで空と水面の輝度差を整えた風景

GNDフィルターを使ったワンランク上の写真表現

01空の明るさを活かしながら前景の暗さを解消する

ソフトGND

空にまだ明るさが残る夕暮れや夜明けの時間帯は、暗い地上の風景に露出を合わせると空が白飛びしてしまいます。空から前景へとなだらかな階調で描写すには、境目の緩やかなソフトGNDフィルターが最適です。

夕暮れの風景(フィルターなし) フィルターなし
夕暮れの風景(ソフトGND8使用) GND8
撮影:橋向真

02空の表情と地上の風景を色鮮やかに再現する

ミディアムGND

(1) 白飛びしがちな空を減光し、雲のディテールを描写する

引き波を滑らかに写す場合、長時間露光で波の軌跡を捉えます。しかし、日が昇った後の空は明るいため、長時間露光にすると白飛びして雲の表情も消えてしまいます。ミディアムGNDフィルターで空の部分だけを減光することで引き波との輝度差を小さくし、雲の陰影を出して表情のある1枚に。

引き波と雲を写した海辺の風景
ソフトGND16 撮影:Hiromasa Katsura

撮影方法を解説した記事を読む

(2) 空とリフレクションの輝度差を小さくし、鏡面のように鮮やかに写す

日が昇った明るい空と水面に映り込んだ空を捉える場合、実像の空のほうが明るいため、映り込みに露出を合わせると空が白っぽくなりがちです。ミディアムGND8フィルターを使うことで両者の輝度差を小さくし、鮮やかに描写します。

水面に空が映り込む風景(フィルターなし) フィルターなし
水面に空が映り込む風景(ミディアムGND8使用) ミディアムGND8

03空と地上の風景を分割する地平線をシャープに描写する

ハードGND

岩や植物などが地平線や水平線にある場合は、減光部分とクリアな部分の境目が緩やかなソフトGNDフィルターが適しています。一方、空と地上が明確に分割されている場合は、グラデーション域が明確なハードGNDフィルターがおすすめ。地平線をシャープに描写できます。

水平線のある風景(フィルターなし) フィルターなし
水平線のある風景(ハードGND8使用) ハードGND8
撮影:Solli Kanani

04朝日や夕陽を入れつつ地上の風景を見せる

リバースGND

太陽はとても明るいので、朝日や夕日に露出を合わせて風景を撮影すると、手前の風景が真っ黒につぶれてしまいます。リバースGNDフィルターは朝日や夕日のために開発されたフィルターで、太陽の露出を抑えて手前の風景を綺麗にあぶり出します。

(1) 海に沈む夕陽

フィルターを使わないと真っ暗になってしまう手前の岩場。リバースGNDフィルターを使うことで、岩肌も繊細なディテールで描写します。

海に沈む夕陽と岩場(フィルターなし) フィルターなし
海に沈む夕陽と岩場(リバースGND16使用) リバースGND16
撮影:Christophe Alfonso

(2) 太陽と都市風景

地平線の近くの低い位置にある太陽と都市風景のコラボレーションはとてもドラマチック。リバースGNDフィルターを使ってビルの繊細なディテールを描写しましょう。

夕陽と都市風景(フィルターなし) フィルターなし
夕陽と都市風景(リバースGND16使用) リバースGND16
撮影:うさだだぬき

(3) 壮大な大地に落ちる夕陽

草木を照らしながら沈む夕陽。黒くつぶれてしまいがちな大地も、目で見たままの風景のように切り取ることができます。

大地に落ちる夕陽(フィルターなし) フィルターなし
大地に落ちる夕陽(リバースGND8使用) リバースGND8
撮影:Steffen Hummel

(4) 海に沈む夕陽と棚田

棚田に水が張られる季節は、夕焼けの映り込みを狙いたいもの。リバースGNDフィルターを使って、暖色に染まった空の映り込みを鮮やかに切り取ります。

夕陽に染まる棚田の映り込み
リバースGND16 撮影:うさだだぬき

(5) 明るい花火と暗い花火をバランスよく取り入れる

花火は1つ1つ明るさが違い、暗い和火や明るいナイヤガラなどさまざまです。長時間露光で写し込む花火のうち、リバースGNDフィルターで明るい花火の露出だけを抑えることで、バランスの良く美しい1枚に仕上げることができます。

花火(フィルターなし) フィルターなし
花火(リバースGND8使用) リバースGND8
撮影:金武 武

05GNDフィルターを使って被写体をより素敵に見せる

ミディアム/ソフトGND

人物をアップで写すだけがポートレートではありません。街や自然の中に人物を溶け込ませることで、風景的なポートレートになります。人物を強調するためにGNDフィルターを使うことで、風景を入れつつ被写体に視線誘導します。

(1) GNDフィルターの2枚使いで人物を際立たせる

グラデーションフィルターを2枚逆方向から使うと、人物を減光せずに左右を暗く落とすことができます。この例ではミディアムグラデーションの GND 16 を2枚使用し、人物に視線を誘導しています。

風景の中の人物(フィルターなし) フィルターなし
風景の中の人物(GND16を2枚使用) GND16×2枚
撮影:高桑正義

(2) 背景の暗さを作り人物を強調する

リバースGNDフィルターの減光部分を左の奥側にかけることで、明るくなっている部分を暗くします。それにより、光の当たっている人物だけに視線を誘導することができます。

人物と背景(フィルターなし) フィルターなし
人物と背景(ミディアムGND使用) ミディアムGND
撮影:高桑正義

撮影方法を解説した記事を読む(外部サイト)

(3) 背景を取り入れた風景ポートレート

風景と人物が馴染むように表現したい場合は、明るい背景にソフトGNDフィルターの減光部分をかけることで、空もしっかりと描写することができます。

明るい背景を取り入れた風景ポートレート
ソフトGND