1.空や水面の反射を抑えて、鮮やかな色を再現する
空や水面を撮影すると、思ったよりコントラストが低く、眠い写真になりがちです。CPLフィルターを使うことで余計な反射を取り除き、クッキリと鮮やかな色調に仕上げることができます。
2. 水面の反射を抑え、水中の見え方をコントロールする
水面に光が当たると、反射で水中が見えにくくなります。そのようなシーンでは、PLフィルターを使うことで反射をコントロールし、水中まで見せることができます。またPLフィルターを回転させると効果のかかり具合が変わるため、どこまで水中を見せるか、細やかな表現の追求ができます。
3. 湿度を感じる岩肌と苔を表現する
岩肌や苔は濡れることでしっとりと深い色合いになりますが、濡れた部分に光が反射すると、そこだけ白っぽく写ってしまいます。CPLフィルターで反射を取り除くことで、テカリのないしっとりとした岩肌や苔の描写ができます。
4. 水面の映り込みを最大限にして鏡面のようなリフレクションを写す
凪の水面は鏡面のようになり、地上の風景が鏡のように映り込みます。しかし、水面に反射があると、そこだけ白くなってしまいます。PLフィルターを装着して回転させることで、クリアなリフレクション表現ができます。
NiSI PL使用 撮影:谷田洋史
5. ガラスへの映り込み具合を表現に活かす
ガラスや水たまりなどに映り込んだ像にフォーカスする表現方法もありますが、映り込みをなくし、実像をより際立たせたいシーンもあります。PLフィルターを使用することで、映り込みと実像の存在感をコントロールすることができます。
6. 透明傘などの反射と透過をコントロールし、被写体の見え方を調整する
透明傘など完全に透明ではない素材に対しても、PLフィルターは効果を発揮します。PLフィルターを回転させることで反射や透過具合が変わるので、意図した被写体の見え方にコントロールすることができます。